Spiegel del Guerrero ―ある突撃手の物語―

作者 篠塚陣

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★★★ Excellent!!!

まず圧倒されるのが、銃火器の知識に裏打ちされた迫力の戦闘シーン。
まず「急襲作戦」で度肝を抜かれ、「最終試験」では単なるドンパチだけではないよとばかりに、その頭脳戦に驚かされる。クライマックスとなる「正しい決断」以降は、まさに息をもつかせぬ展開。
さらにメキシコの内情――蔓延(はびこ)る麻薬/軍・警察の腐敗/麻薬カルテルの暴力性――、主人公リアンの揺れる心情、パトリックの男の色気、これらの描写もすばらしい。
特に、英語とスペイン語の両方を駆使したクランチ文体特有のルビ使いは、読んで小気味いいと感じた。

★★★ Excellent!!!

 じっくりと読み込める量になったので頭から再読いたしました。冲方先生の世界観と文体を感じさせつつ、入念な取材をうかがわせる現代メキシコ暗部の描写と、五感へ直に訴えかけるような数々の場面、そして緊迫した展開に圧倒されます。最後まで楽しみに拝読させていただきます。生き抜いて、リアン!