火花散らす剣と想い

 二つのものがぶつかり合う物語、それが読後の印象でした。剣と剣が、役者と役者の内面が、意地とキャリアが音を立ててぶつかり合い、二重の意味での「鍔迫り合い」が繰り広げられる。それが物語の骨子であたったことに思い当った途端に、文中の色々な描写がストンと腑に落ちてきます。
 さわやかな読後感を求める方にお勧めです。殺陣なので使っている刀は模造刀ですが、物語の切れ味は抜群です。

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