「想像の余地」って憎たらしくて素晴らしい

読んだ人の望む答え、きっとそれがこの物語の結末なんだと思います。

〇〇だと思って読み始めた人が、読み終わるときには✖✖だと思いなおす。
✖✖だと思って読み始めた人が、読み終わる時には〇〇だったんだと解釈しなおす。

〇〇を〇〇のままで読み終えた人もいるだろうし、その逆もあり得る。ともすると△△として捉える人もいるかもしれない。

登場人物のパーソナリティはおろか結末すら曖昧なこの作品で確実なのは、このお話は読み手次第でいくらでも結末が、ともすれば課程すら変わること。それに、「読まなければ始まることすらない」ということ。

……いやぁ、ズルいなぁ。