恋愛をしないと貫き通していく そんな青春も良いのだ

童貞の中の童貞。

自らを童帝と名乗る日ノ陰縁は、恋愛至上主義の学園に一石を投じる。

恋など性欲の私的表現にすぎない。どっかの文豪が言った言葉を心に刻み、恋愛などくだらないと言い切る様は、なかなかに痛快だ。

そんな中、学園一のモテ女、恋愛マスターの異名をとる恋中いろはに呼び出される。

一緒に恋愛至上主義を、ぶっ壊そう。

共通の目的が示されることでわかりやすい道筋が見えてくるし、女子に抱く感情を恋ではなく性欲だと主義に則った発言をする姿はとても人間らしい。

恋愛をする自由があるのなら

恋愛をしない自由もあるはずだ。

めんどくさいしエッチだし変な奴ばっかりだしゲスイ奴らも一杯いる。

その不器用さはきっと、全てが青春なんだろう。