「この絵が何に見えますか」―心理、それは真理なのか―

とある世界の教室で。

テストで点数を測られているのは
個々の持つ「学力の確かさ」ではない。
個々の持つ「こころの不確かさ」。

子どもたちが楽しむ「心理テスト」ではなく
大人たちが管理を容易にするための「心理検査」が行われる。

スクリーニング、それは「ふるい分け」。
信頼性と妥当性という物差しで能力が測られる世界
こころの不安定な子どもと判断された場合、
政府による「青少年保護特別プログラム」を受けることとなる。

全てが記録され、監視され
人格の判断材料とされる空間

「おかしい」というレッテル
「解」のない問いで炙り出される、ココロの「壊」

その場をやりきるための 嘘
プリントに書かれた 言葉
心配と見せかけた 脅し

1枚の検査結果が、主人公の生活を不安と恐怖に陥れていく。


自分は一体どうなるのか…

「予言者」とは一体誰なのか…

そして、このスクリーニング検査の真の目的とは…


見えない未来、見える未来。そして、見たい未来。
主人公が導きだした答えを、ぜひ見届けて下さい。

その他のおすすめレビュー

タカナシ トーヤさんの他のおすすめレビュー445