ボクも工業高校卒業したので非常に興味深く拝見させていただきました。
ボクの場合、学科が情報技術科だったため機械工作など危険な作業が伴う実習はなかったのですが、KYの重要性は就職してから毎日のように耳にするようになりました(現場には出ていないのでやはり実際に危険が伴うわけではないのですが)。しかしどれほど重要性を説かれても毎年のようにどこかで重篤事故や死亡災害が起きているのが現状ではあります。悲しいですね。
資格についてはボクも自主的に結構取りました。
言わずもがな危険物は乙1~6までコンプしましたし、あとは第一級陸上特殊無線技士、大学に進んでからは基本情報技術者も取得しました。
ただ、闇雲に受験したことはあまり意味が無かったように思います。せいぜい履歴書の資格欄が賑やかになる程度で、ボクはまったく仕事で使っていません。やはり、将来どういう道に進みたいのかを踏まえた上で効率的に勉強されるのがよろしいかと。
ちなみに一番利用価値の高かった資格は、大学の『工学部卒業』資格でした。
進学できるだけの成績と家庭の経済状況が許すなら、ぜひ進学されるのが良いでしょう。ただし、一般教科が普通科と比べて勉強不足になりがちなので、しっかりと数学や英語の勉強をしておかないと苦労します(ボクは留年こそ免れたけれどかなりギリギリでした)。しかし、卒業してしまえば学校の成績表なんて見られないので関係ありません。要はきっちり仕事すればいいだけの話です。まあそれが一番難しいのですが……。
工業高校というと普通科よりも一段低く見られがちですが、工業立国である日本にとって、工業高校の位置づけは非常に重要ですし、そこできちんと学んで卒業した学生は貴重な人材です。
キルヒホッフの第二法則様がこれからどのような進路を歩んでいくのか存じませんが、陰ながら応援しています。
まずですね、この作者さん、文章が上手です。読みやすい、わかりやすい、そして面白い。
やはりテーマがテーマなだけに、聞いたこともないような道具やら用語やらが出て来ますけど、ちゃんとわかりやすく書いてくれてます。だから、安心して読み進められます。
正直に申し上げますと、学生時代、『工業高校』といえば、「普通科に入れなかったやつが入る」「そこしか入れないから入る」という悪いイメージを持っておりました。まぁ、地元の話ですけど。どうですか、いまでもそういうイメージを持たれている方、おりませんか?私だけかな?
でも、実際の工業生と関わったり、工業が舞台の話を読んだりするとですね、全然違うわけです。
彼らはプロです。
確かに進学校の学生と比較すれば、学力面で劣る部分があるかもしれない。けれども、それが何だ、と。
彼らには、社会に出て即戦力となれるような技術があり、知識がある。
世界を回しているのはネクタイを絞めたデスクワーカーかもしれないけれど、
世界を作っているのは、彼ら、技術のプロなのだ!