本編の完結までの全体的な構成は、一言で表すならシンデレラストーリーかなと思います。
読み終わった感想としては、こちらの購読料おいくらでしたっけ?と思ってしまうほど完成度が高く、この作品に出逢えたことへの喜びと、作者様への感謝の気持ちでレビューさせて頂きました。
本作の魅力は何と言っても主人公である“あやめ”を始めとしたキャラクターの人間性です。
誰もが何かを抱え、一筋縄ではいかないそれぞれの人生で足掻き苦しみ、時に喜び、想いを分かち合い、時に誰かを愛し、不器用な愛ゆえに相手を傷付け…
それらを乗り越えて成長していく様を見ることが出来ます。
誰もがモブ(群衆)であり、主人公なんだよというメッセージがストレートに伝わってきます。
また、あやめの周りは類は友を呼ぶのか、最終的には愛すべきキャラしかいないです。
物語の展開はご都合主義と言ってしまえばそれまでですが、描き方や文章に全くの違和感がなく引き込まれてしまい、いつの間にか愛に満ちた気持ちでホッコリさせて頂きました。
スピンオフも少しずつ書かれており、作品のファンとしては登場人物の背景が描かれることで、更に作品が好きになるという中毒性も用意されておりますので、ご承知おき下さい。笑
睡眠時間を犠牲にしても、身体よりココロのビタミンを欲している方にぜひ読んで頂きたいです。
きっと友人や家族だけでなく、学校や職場の苦手な人に対しても、優しい気持ちになれるかもしれませんよ。
乙女ゲーム転生モノっていうだけで読むのを忌避している人にこそ、読んでほしいと思います。
これは単純な恋物語じゃなくて、ありふれた少女が、「乙女ゲームの世界」という殻を破る過程で人間的成長を遂げるお話だと思いました。
主人公が様々な人との出会いを通して、互いに影響を与え合い、さらに主人公の知らないところでも登場人物同士が影響を与え合う。たいていのネット小説では、主人公が一方的に影響を与えるだけで、主人公の内面に変化がありませんが、果たしてそれは自然な状態でしょうか?世界はそんなにツマラナイ人間ばかりでしょうか?
このお話では登場人物すべてが魅力的で、最初は「やな人だな」と思っても、話が進むにつれて愛着が湧いてきます。作者の人物描写がとても巧みだからです。どのキャラの人生も歴史が感じられて、薄っぺらさがない。全員分のスピンオフが読みたくなっちゃいます。
もう全文好きです(直球
あやめさん素晴らしすぎるんですがなんですか女神ですか? 早急に3次元までお越しいただきたい、叶わないこの思い。
橘先輩も不器用で可愛い、あと橘さんも尊い。橘兄弟は天使だった……?
最初の1話で惚れ込んでそこから一気に読み切ってしまいました。登場人物が動く動く……、久松いいぞ(節度を捨てて)もっとやれ(お手出しだけは許しまへんで!)
本橋さんはもう少し報われてホシイ、せめてデートの機会は与えてあげて欲しいと思いました。あと最新話の方になると保健の先生とかの出現度がさがるけど仕方ないね。
間先輩は……うん、まぁ……自業自得なのもあるけど……ほとほと運が悪いね……まぁ逆上して逆恨みってのもしゃあないか? と思わされるぐらい不憫なのは確か。
まぁ買ってやる宣言で溜まってた鬱憤が晴れてそれはそれで良いんですがね(私得
あまりにも応援の♡が少なく感じたので♡押すためにアカウント作りました(このアカウント作ってカクヨム新登録しました。アカウントの複数所持はしていません)
こんな感じです。目を通していただいてありがとうございました。