後日談にかえて
《一九XX年七月二日付 某新聞朝刊より抜粋》
「Y県岩戸山中にて、大量死体遺棄」
七月一日未明、Y県南東部にある岩戸山において、山中の林から男女合わせて五人の遺体が発見された。警察が身元の確認を行ったところ、その内の三名は、先月中に親族より捜索願が出されていた一家のうち三名、
死体にはいずれも他殺の痕跡があり、四名は刃物による刺殺及び斬殺、一名は絞殺であると思われる。
警察は山中に捜索隊を派遣するなどして犯人の足取りを追う一方、未だ行方不明の
《一九XX年七月十五日付 某新聞朝刊より抜粋》
「岩戸山中大量死体遺棄事件、急展開」
Y県岩戸山で男女五人の遺体が見つかった事件で、同県警は十四日午前、Z市内に住む
容疑者宅からは新たに一人の遺体と、殺害に使用されたと思われる刃物、遺体を入れたと思われるスーツケースやボストンバッグが発見された。DNA鑑定の結果、遺体は行方不明となっていた
また、容疑者の両親である
《登場人物》
・高倉恒一……主人公。私。二十一歳。
・高倉由宇……恒一の弟。六年前の七月、電車に轢かれ、死亡。享年五歳。
・高倉幹人……恒一と由宇の父。雪江の夫。五十三歳。
・高倉雪江……恒一と由宇の母。幹人の妻。五十歳。
・冴木悠……詩織の弟。十一歳。
・冴木詩織……悠の姉。十四歳。
・冴木博一……詩織と悠の父。清子の夫。四十二歳。
・冴木清子……詩織と悠の母。博一の妻。三十八歳。
〈了〉
比翼惨歌 透明日蝕劇場テスカトリポカ @mokkei
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