3. 沙門を敬う

沙門を誹謗してはならない。沙門を愚かに思い誹謗するのは、仏陀をあやめて御身から血をしたたらせる大逆である。また、仏陀の教えを誹謗するのは、仏陀の目に見えぬ思し召しに背くのである。すなわち子や孫の代まで損害があるだろう。

今生にては、聞く人に無道の者かという目で見られ、陰で人にそしられるだろう。後生にては、鉄の箸で舌を抜かれ、苦痛は例えがたい。再び地獄から浮かびあがることはできない。ただ沙門は尊びなさるべきです。迷える凡夫に仏陀の真理を悟ることなどできるはずもないのですから。

沙門の親類や子などにも無礼であってはなりません。すべての沙門を、善良な者もあくどい者も、一切分け隔てなく、生き仏様と拝みたてまつってこそ、善を好む人となれるのです。よくよく信仰しなさい。

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極楽寺殿御消息 田中紀峰 @tanaka0903

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