新米ボスと仲間たちが都市の闇に立ち向かう。超能力探偵アクション!

春に大学を卒業した絵梨は、就職先の医院が夜逃げするという不幸に見舞われた。
困惑する絵梨のもとに、行方不明のはずの叔父から一通の手紙が届く。その文面は、彼が設立した探偵社の経営権を絵梨に委ねるというものだった……という導入でスタートする、ちょっと変わったお仕事小説です。

特徴はなんといっても探偵社のメンバーの個性の強さ。
超能力を隠し持った彼らに舞い込んでくる依頼はもちろん、普通の探偵の仕事ではありません。テレポートに変身にと、それぞれの能力を駆使してピンチを切り抜けてゆく彼らの姿には頼もしさを覚えます。
また、探偵社との関わりや敵対勢力との戦いを通じて、仕事人として成長していく絵梨の様子も必読。……よく毎度毎度助かるなあ、とも思いますが(笑)

各話のサブタイトルに仕込まれたパロディも読書家には嬉しい。