新社会人となった舞浜みつきは、社員寮の隣人にして仕事の教育係・常陸野まなかの「寄り道」に付き合う形で雑居ビルのとあるテナントに足を踏み入れる。店の実態はビアパブ。まなかは大のビール好きだったのだ。
まなかや他の先輩、同僚たちに導かれるようにして、みつきはビールにまつわる知識を深めていく……。
――という筋立ての、OLのアフター5の光景を綴る日常ストーリーです。
ビールといえば苦い酒、若者が離れるのも無理はない……というイメージをお持ちの方も多いでしょうが、「そんな認識のままじゃ勿体ない!」というのが昨今のビールマニアの魂の叫び。
国や地域、使う原料、発酵のしかたなどによって様々なスタイルに分かれるのがビールの実情。当然ながらそれぞれのスタイルごとに風味が異なり、まろやかな銘柄や酸っぱい銘柄、フルーツフレーバーの銘柄など多様なバリエーションを有する酒なのです。
そんな豊穣なビールの世界を教えてくれるのがこの小説。
ビールに興味のある方はもちろん、お酒は好きだけどビールはちょっとな~……という方も騙されたと思って読んでみてください。新しい世界に気づけるかもしれませんよ。
※本レビューは「小説家になろう」にも掲載されています。