もう一度会いたい。透き通る優しさを置いて去って行ったあの人に

心の中の雨が止みますように。開いた傘の形のべっこう飴を作ってくれた飴売りの青年に、また一目会いたくて訪れる公園。
やっと見かけた彼に思いきって声をかけると、今度は見慣れないものを手渡される。
一期一会。名前も知らない相手の未来の幸運を祈る。
ぎこちない遣り取りの中に込められた様々な思いが、漣のように読者の心も揺らします。

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