情報の少なさが妄想スイッチを刺激する

童話のような冬の夜の風景に、幼子と売れなかった花と、背後に現れた「なにか」…
付かず離れずの距離で接触する彼らの様子を見守ってゆくと、物語は起承転結の承と転の間くらいのところで終わるのですが、それが何とも味わい深いのです。
何ひとつ問題は解決していなくても、そこはかとなく読む者を包むあたたかさ、これなに??