秘密がない=親しいこと?

主人公の五木麻里は、朝霧晴の「とある嘘」を知ってしまう。
その嘘に怒る麻里だったが、自身もまた、「妖が見える」という秘密を抱え、その秘密を守るために嘘をついていた。

そして晴もまた、自分と同じように妖が見えることを知る。
共通の秘密を持った二人は親密になっていくが、晴はもう一つの秘密があった……。

好きになった人のことを知りたい、と思う。
けれども、
秘密を持っていたら、友達になれないのか。
同じ世界を見ていなければ、誰かを好きになることは出来ないのか。
家族であれば、同じ世界を見ていることになるのか。

寂しくて切なくて、とても優しい物語です。

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