理由は、友人から面白いと見せられたから。
それでなんで?っと言われるかも知れない。
事もあろうに、友人は予備知識もなにもない俺に、いきなりラスト2話をみせてドヤ顔まで見せやがったから。
こんなんで何がわかるんかい!
わかるわけ無いやんけ!
って思ってエヴァって作品自体に興味を失ったのだけど……なんで人気があるかも知りたかった。
でも、好きな人の話って、かなり偏りがあるもんんで、そこに考察なんかが入ってしまったらもうついていけない。
そんなときに、この作品を見つけてしまって。
エヴァという作品を自分の知らない角度から説明してくれている。
「そりゃあもう読むしかないでしょう!?」
ってのが率直な感想。
ここで、エヴァの対する認識がちょっとだけ変わった。
うん、このアニメ俺に向かねーや^▽^;
それがわかったので、お礼に評価をさせていただきました。
『新世紀エヴァンゲリオン』は凄いアニメだった…………というのは今更自分が語る必要もなく誰でも知ってるだろう。
ちょっと調べればエヴァの偉大さを伝えるデータがいくらでも転がっている。
しかしそれらはあくまで知識であり、そうしたデータを読んだところで、当時の異様な空気はなかなか実感するのは難しい。
今となってはもう20年以上も昔の話だ。リアルタイムで観ていた世代も当時の記憶は薄れかけているだろう。
そんな今だからこそあの頃の熱さの一端を感じ取れる、このエッセイをオススメしたい。
作者のハイロック氏はエヴァ放送時、ちょうど主人公のシンジくんと同じ14才。
人生で一番多感な時期にエヴァと出会った彼が、どのような衝撃を受け、どのように成長し、どのようにしてエヴァを許せなくなったかが、あの頃の中学生の視点からたっぷり書かれている。
前半部分は当時の記憶で書いている部分もあるので真偽が怪しい部分もあるし、また他のエヴァファンとは意見の割れそうな解釈もある。
だがそれもご愛嬌。というか、そこがいいのである。
ここで重要なのは正しい歴史ではなくて、一人の人間がエヴァをどう見て、どう受け取ったか、そしてどう表現するかなのだ!
あの頃エヴァを観ていたは懐かしい気持ちに、「エヴァ? 生まれる前にやってたアニメじゃん」という若者は新鮮な感覚に浸れるであろうエッセイだ。
あと少し先の話ですけど、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』が公開されたら、是非こんな感じで感想を書いてもらいたいですね!
(新作紹介 カクヨム金のたまご/文=柿崎 憲)
大学生とアニメの話をしていたときのこと。
「いや僕はね、『エヴァ』と『少女革命ウテナ』にめちゃくちゃ影響を受けてだね……」
「へー、エヴァ、パチにもなってるし有名ですよね、で今期のアニメなんすけど……」
って、語ろうとしたらいきなり話変えられたし! という経験をしまして。
そもそもどうやら観ていなかった模様である。そっか……俺も年を取るよね……。いや、いまのアニメももちろん観てるけど。話ついてこれるけど……。
でも、語りたいときだってあるんだよ。せめて語ることができないのなら、語ってるもの読んでニヤニヤしたいんだよ! というわけでこのエッセイ、世代的にドンピシャ。わかる、わかるぞ! みんなエヴァを通過して大人になった(なってしまった)。むしろエヴァからすべてが始まったのである。
このエッセイを読んで、久しぶりにDVDボックス、出しました。