俺はエヴァンゲリオンを許さない!

作者 ハイロック

89

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★★★ Excellent!!!

TV版と旧劇場版が父親に対するエディプス・コンプレックス、新劇場版が安野モヨコとの結婚生活を反映しているというのは合点がいきます。
ナディアの頃までの庵野秀明は、自分が影響を受けた作品、ヤマトやガンダムやウルトラマンなどをモザイクのように組み合わせてストーリィを作っていた。
(エヴァンゲリオンは永井豪のデビルマンやバイオレンス・ジャックの影響がかなり見られますが)
それで、自分のオリジナリティーは何なのか?と考えた時に、自分の過去の人生の記憶以外にオリジナリティーと呼べるものがないことに気づく。
(この辺りが、師匠の宮崎駿監督とは違うところですが)
他のアニメが戦闘シーン以外はダレ場になるのに対して、エヴァンゲリオンは日常シーンの方が面白いという逆転現象が起きる。
エヴァンゲリオン以降、エヴァを真似た作風のアニメが雨後の筍のように現れましたが、いずれもエヴァを超えられなかった。それは、作り手の過去を反映したオリジナリティーが含まれていなかったことが原因ではないかと思います。
庵野秀明が「技術だけでは人の心は動かない。魂が入っていないと人の心は動かない」とインタビューで話していましたが、その通りだと思います。
(画がカッコいいだけで一部のオタク以外に人気の出なかったゴンゾの前田真宏にとっては耳の痛い話かもしれません)
アニメーター見本市の前田真宏と本田雄の合作短編アニメも観ましたが、心に引っかかる、ガツンとくるものがないですね。そこが、前田真宏と庵野秀明の作家性の違いなのでしょうけど。同じ短編でも『巨神兵東京に現わる』では、なんかガツンと来るものがありました。
べつに、自分の過去の人生とかトラウマを物語の核にしなくても、ストーリィは作れると思うのですが、何らかの核というか、物語の芯となるものは必要でしょうね。宮崎駿監督の場合『もののけ姫』に特に顕著に現れていると思うのですが… 続きを読む

★★★ Excellent!!!

本作は高尚な考察などではなく、当時14才だった筆者が抱いた感情を元にお話は進んでいきます。
憂鬱なシーンも多いことで有名な「エヴァ」ですが、楽しく読めます。
なんとも中学生が抱きそうな感想に笑わせてもらったり、まさにそれだ!と同意したくなる意見に、新鮮なものを感じます。

★★★ Excellent!!!

理由は、友人から面白いと見せられたから。
それでなんで?っと言われるかも知れない。
事もあろうに、友人は予備知識もなにもない俺に、いきなりラスト2話をみせてドヤ顔まで見せやがったから。

こんなんで何がわかるんかい!
わかるわけ無いやんけ!

って思ってエヴァって作品自体に興味を失ったのだけど……なんで人気があるかも知りたかった。
でも、好きな人の話って、かなり偏りがあるもんんで、そこに考察なんかが入ってしまったらもうついていけない。

そんなときに、この作品を見つけてしまって。
エヴァという作品を自分の知らない角度から説明してくれている。

「そりゃあもう読むしかないでしょう!?」

ってのが率直な感想。
ここで、エヴァの対する認識がちょっとだけ変わった。

うん、このアニメ俺に向かねーや^▽^;

それがわかったので、お礼に評価をさせていただきました。

★★★ Excellent!!!

『新世紀エヴァンゲリオン』は凄いアニメだった…………というのは今更自分が語る必要もなく誰でも知ってるだろう。
ちょっと調べればエヴァの偉大さを伝えるデータがいくらでも転がっている。

しかしそれらはあくまで知識であり、そうしたデータを読んだところで、当時の異様な空気はなかなか実感するのは難しい。
今となってはもう20年以上も昔の話だ。リアルタイムで観ていた世代も当時の記憶は薄れかけているだろう。
そんな今だからこそあの頃の熱さの一端を感じ取れる、このエッセイをオススメしたい。

作者のハイロック氏はエヴァ放送時、ちょうど主人公のシンジくんと同じ14才。
人生で一番多感な時期にエヴァと出会った彼が、どのような衝撃を受け、どのように成長し、どのようにしてエヴァを許せなくなったかが、あの頃の中学生の視点からたっぷり書かれている。

前半部分は当時の記憶で書いている部分もあるので真偽が怪しい部分もあるし、また他のエヴァファンとは意見の割れそうな解釈もある。
だがそれもご愛嬌。というか、そこがいいのである。
ここで重要なのは正しい歴史ではなくて、一人の人間がエヴァをどう見て、どう受け取ったか、そしてどう表現するかなのだ!

あの頃エヴァを観ていたは懐かしい気持ちに、「エヴァ? 生まれる前にやってたアニメじゃん」という若者は新鮮な感覚に浸れるであろうエッセイだ。
あと少し先の話ですけど、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』が公開されたら、是非こんな感じで感想を書いてもらいたいですね!

(新作紹介 カクヨム金のたまご/文=柿崎 憲)

★★★ Excellent!!!

大学生とアニメの話をしていたときのこと。
「いや僕はね、『エヴァ』と『少女革命ウテナ』にめちゃくちゃ影響を受けてだね……」
「へー、エヴァ、パチにもなってるし有名ですよね、で今期のアニメなんすけど……」
って、語ろうとしたらいきなり話変えられたし! という経験をしまして。
そもそもどうやら観ていなかった模様である。そっか……俺も年を取るよね……。いや、いまのアニメももちろん観てるけど。話ついてこれるけど……。
でも、語りたいときだってあるんだよ。せめて語ることができないのなら、語ってるもの読んでニヤニヤしたいんだよ! というわけでこのエッセイ、世代的にドンピシャ。わかる、わかるぞ! みんなエヴァを通過して大人になった(なってしまった)。むしろエヴァからすべてが始まったのである。
このエッセイを読んで、久しぶりにDVDボックス、出しました。

★★★ Excellent!!!

「エヴァンゲリオン」

知らない人はほとんどいないであろうこの作品。
ネットを漁れば、いくらでも考察サイトは出てくる。
物知りな人が教えてくれる。
アレは○○に影響を受けて、○○を表してるんだ、などなど。

でも、俺たちがしたいのはそんな高尚な考察なんかじゃない。
居酒屋で同年代が集まって、パチスロでエヴァを知ったニワカなんかもいたりして。
むしろエヴァが嫌いな人なんかもいて。(でも全話見てる)

そんなやつらとワイワイと好き勝手にエヴァの思い出を語り合う。
そんな雑多な感じでいいんだ。

このエッセイはまさにそれ。
読んでて楽しい。