第7話 勇気ではなく覚悟

 ────生きる勇気


 ────死ぬ勇気


 ────話す勇気


 などなど・・・


 全て最後に勇気という言葉がつきます。


「生きる勇気とは?」


 生きるのは勇気でどうにかなる問題ではなくなっているのではないでしょうか。


 生きるものというのは、様々な生命を犠牲にして生きています。


 弱肉強食、食物連鎖、これは人間が薄れさせてしまっているのではないか、と私は思います。


「死ぬ勇気?」


 そんなのは持つも何も、勇気ではないのではないでしょうか。


 生き物は、限りのある命を使って生活を営んでいます。


 いつ死ぬかわからない中で、生きている私たちは全くその事は考えてないでしょう。


「死ぬ」というのは勇気ではなく、覚悟ではないのでしょうか。


 あくまで自殺に関しては、勇気や覚悟以前の問題ですが、


 病気や寿命で死ぬことに対しては覚悟している人が多いのではないでしょうか。


 ある子供が書いた詩を読んだことがあります。


 その子達は末期のガンなどで、もう長くない命なのですが、みんな「生きたい」と思っていると考えている方が大多数だと思います。


 しかし────


 私はその言葉の裏にある「私はもう少しで死んでしまう。だから残り少ない人生を大切に生きよう。」という言葉が浮かんでくるのです。


 それは覚悟ではないでしょうか。


 これから、どんなことがあるかは分かりません。


 いつ事故に遭うか。


 目が見えなくなるかもしれない。


 そんなのは分かりません。


 だからこそ、その時、その時を大事に生きて、後で後悔してもいいからその時に「良い。」と思ったことをする。


 それが私が出来る人生を楽しむこと。


 生きる勇気ではなく生きる覚悟です。

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人生の路 囲会多マッキー @makky20030217

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