俺がバイトを失った日

作者 品格3

58

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★★★ Excellent!!!

以前。
給料が大幅に減額されました。

人件費がなかったからです。
しかも、中間~下っ端にかけてが切られました。上は現状維持。

「こんな泥船に乗っていても沈没するだけだよ」
そう言って、何人も同僚が辞めました。

その時、何故自分も辞めなかったのか。

……仕事があったからです。

誰かがこなさなければ回らない仕事があり、その仕事は、人が辞めるほどに増えていく。

その仕事を、こなさないと、誰かに迷惑をかける、と思ったからなんです。もう、気分は沈没するタイタニックで演奏する楽団員のひとりでした。

作者様も書いておられますが、『仕事を辞める』って、かなり気力や労力がいるんですよね。

うちの職場は、なんとか持ち直し、今は給料も元に戻りましたが……。
拝読して行くにつれ、「……今は持ち直しただけか……?」とヒヤリとしたりします。

カクヨムのトップページからこの作品を知り、何気なく拝読したのですが……。

出会えて良かったと思いました。
作者様の筆力も相まって、ぐいぐいと引き込まれました。……当事者意識もあって……。

どうか、作者様を取り巻く環境が良い方向に進みますように。

★★ Very Good!!

 恐ろしい。
 いまは好景気で仕事たくさんあるはずなのに。(特に自民党支持の人が言ってるのに)
 やっぱりブラックは厳然として存在するのだな。

 作者のすさまじい頑張りを感動しますが、でも、「良い兄貴分なんだ、迷惑かけたくないんだ」と、決定的な破局を引き伸ばし続けたのは、どうなんだろう……
 最初に給料不払いが発生した時点で辞める。それが正しかったと思います。給料不払いは泥棒や強姦と同じ、犯罪なのだから。犯罪に協力する必要なんて無い。

 でもそれができない、しがらみがあるのも人間か……

 作者の第二の人生を応援しています。

★★★ Excellent!!!

私もブラック社畜ソルジャーでしたので、色々と心中お察しいたします。

特に共感したのは仕事や環境は辛くとも、上についてくれた人はなかなかに好きだった、という点で
後書きに書かれていたことも深く頷いてしまいます。

この手の話を聞くや「労基に行け」も、最早なんとかハラスメントに思えてしまう程度に人に愛着はあったのです。

それはそうと、バイトお疲れ様でした!
え、バイト……? 社員じゃなくて?? 幹部じゃなくて??
それくらい立派に働かれていたと思います。
お次のお仕事が無事望むものになりますように。

★★ Very Good!!

本人の体験を元にしているので、登場キャラの描写が具体的。
「こんな修羅場なんで逃げ出さなかったの?」とは誰でも思うだろうけど、
「仕事してない状態よりは少しでもお金が入る可能性があるなら仕事してるほうがいい」というのは現実的に起こりえるので、
(それくらい「仕事してない状態」の忌避感は強い)
そういう事例の提示としていい話だったと思う。
まっとうな仕事見つかることを祈ってます。

★★★ Excellent!!!

読んでみたらわかりますが、内容だけ考えるととても辛くなるお話。
でもじゃあこのお話自体が暗いお話なのか。と言われると、いやそうとは限らないと思います。

作者さんが明るい気質であられるのか、それとも表現がお上手なのか(両方の要素とも含まれていると個人的には思います)、読んでいる間は結構楽しく読めました。そして思い返してみて愕然としました。もし自分が巻き込まれたらどうしたらいいのか、そもそも冷静に考えてこんなことがあっていいのか、など考えさせられます。

こんな体験をこのような言葉遣いで表現できる作者さんですし、作中の会話から想像させていただく限りだとかなり人間味のある方。そしてその魅力は存分に活かされているように感じられます。

まず最初にお話自体を楽しめる、そして次に内容を考えてみて学ぶことができる、そんな作品かなと感じられました。読んでみて損をした、なんてことにはならないお話です。