30.もしもあの、
もしもあの時…雨が降っていたなら、兄は死ななかったかもしれない。
もしもあの時…晴れていたなら、悠生さんは事故で足を失わずに済んだかもしれない。
条件ひとつ違えば起きなかったかもしれない、防げたかもしれない事があったとしても…
どんなに“もしも”にすがっても過去は変えられないから。
すべての悲しみを“運命”とかで片付けたくはないけれど……
――――見上げる空は、天色。
もしもあの、天色が奏多の嫌いな色であったとしても、きっと私たちは惹かれあったと、そう思いたいから。
END
『もしも、あの天色が…』 きおり @sakata1209
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます