『俺は怪獣 / I, Kaiju』コメンタリー⑦
■約束された夢オチ
さて、エピローグである。
このエピソードはカクヨムにて初公開となる。
夢オチのテンドンを総括する大オチであり、ストーリー的にはエピローグであると同時に時系列的にはプロローグとも解釈できる内容とした。
いわゆる『胡蝶の夢』オチである。
このエピソードを踏まえた上で第一話に戻るとまた別の感慨をもって読めるので二度美味しい――というのが書き手としての狙いではあるが、どう解釈するかは読者に委ねる。
当初はこのエピローグはなく、各話毎に夢オチパートがあって最終話でようやく真相が判明するものの「なんかそれっぽいけど、どうせこれも夢なんだろうな……」で終わる(続けようと思えばいくらでも続く)という構想だった。
■怪獣博士
第六話で登場した女性科学者及び主人公の名字『
各話の最後にある『俺的怪獣図鑑』は大伴昌司の怪獣大図解風のイラストが付くことを前提にしているのでテキストだけでは不十分で完結していない。
■続編の構想
本編では触れていないが、実は交尾後に飛竜は卵を生んでいる。
怪獣災害終息から十年後、再建された浅草神社に祀られていた怪獣の卵が孵化する。
その怪獣を導き育て、地球外から来る新たな脅威に立ち向かうことになるのが元怪獣だった少年少女で――といった話。
あくまで構想だけね。
■今後の展開について
リアルバウトの続編『真リアルバウトハイスクールXX』の執筆、さらに年末に入院&手術を経たこともあり、この最後のコメンタリーも長らく書きかけで放置していました。申し訳ない。
本作は改稿の後にKindleで電子書籍としての販売を考えております。いろいろあって十分な時間がとれないのですが、2019年中には何とかしたいところ。
本作は以上をもちまして完結となります。
お楽しみいただけたなら幸いです。
それでは、また。
俺は怪獣 / I, Kaiju 雑賀礼史 @saigareiji
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