金庸の武侠小説『倚天屠龍記(いてんとりゅうき)』に登場する「武当七侠」。
「正派武門の名門・武当派の七人の高弟で、江湖に民草を苦しめる悪党あらば颯爽と現れ成敗する正義の武侠兄弟」という設定にピンときた。
「こいつらウルトラ兄弟では!?」
自分は帰りマン世代なので、エース以降出てきた「ウルトラ兄弟」の概念に馴染めずずっと据わりの悪さを感じていたが『倚天屠龍記』がいい補助線になった。
・ウルトラマンは宇宙の武侠である。
・スペシウム光線や八つ裂き光輪等の技は〈光の国〉で編み出された宇宙人の武術。
・〈光の国〉は宇宙の正派武門なので邪派の侵略宇宙人と敵対している。
こう考えると非常にしっくりきた。
ウルトラマンゼロ主役の映画シリーズがモロに宇宙武侠ものだったので、この説は自分の中ですっかり既定の解釈になっている。
というわけで本作の〈天雷七星〉のモチーフは……つまりそういうことです。