特別話 ねえさま (カロン目線)
僕はひとりぼっちだった。
でも、気持ちイイこと、してる時は、求められた。存在を認められたみたいで、幸せだった。
ある日、孤児院はなくなることになった。でも僕は引き取り手があるらしい。ひどい熱のおかげ。
どうやら僕におねえさまができるらしい。
どんな人なのかなぁ。
お姉さまは優しい人。僕が唸っている時は夢から起こしてくれる。
美味しいお菓子を一緒に食べようって誘ってくれる。時々ベットでおかあさまと一緒におひるねもした。
だいすき。
かあさまといっしょにそだてたラベンダーをみせた。
すごく喜んでくれた。
おねえさまをきもちよくしてあげたかった。
それがぼくのあいじょうひょうげんだったから。
でもおねえさまはきょひ、した。
……。
でもおねえさまは「またあのはなをみせてほしい」といった。
おねえさま、おねえさま。
おねえさまのためならば、
どんなことでする。
ずっといっしょ
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