概要
子宮が産まれる前の揺籠ならば、家庭は産まれ落ちた後の揺籠であって欲しかった。
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- ★★★ Excellent!!!ヒトを人たらしめるもの
私たちが生きている世界は神の視点から見ればひとつですが、実際には違います
作品内でも、真弓と"私"の世界は部分的に重なり合っているだけで、"私"や私が想像出来る範囲には真弓はいない、ということが描かれています
この「想像出来る」というのは、言い換えれば「共感できる」ということです。"私"は真弓の危うさや家庭環境に勘づいていながらも、共感できなかったことに後悔しています
真弓のことを理解できたはずなのに、「共感」していればもしかしたら救えたかもしれないのに。"私"はあの日の会話を後悔し、共感のない傍観者でいた自分を責め続けます。もう遅い、この一言が真弓を忘れない、あるいは「愚かな自分を忘…続きを読む