主人公の女子大学生が「お婆ちゃんになる」幸せを詰め込んだ物語。序盤は女子大生として恋を謳歌している情景がつづられる。ところが、ひょんなことから主人公は自分がお婆ちゃんになり、恋人もお爺ちゃんになり、孫まで登場する。主人公は「昔」の恋の思い出に浸りながら、女子大生からお婆ちゃんになるまでの時間の長さに想いを馳せ、年老いた自分がとても幸福であると実感する。
女子大生の頃の主人公は、何気ない恋人との時間が幸せだった。
そして、「お婆ちゃんになった」自分も幸せだった。
果たして、主人公はお婆ちゃんのままなのか、それとも女子大生の自分に戻るのか。
優しさと幸せに満ちた、柔らかな質感の作品です。
是非、ご一読ください。