ゴールデンレトリバーのハチミツは、ある日から少女の家庭の家族になる。
少女の成長を温かく見守りながら楽しく過ごすハチミツ視点の、優しい優しい愛の物語。
昔亡くなった飼い猫を思い出しましたー。
心筋症の後遺症で麻痺した足を引きずりながらも、わたしの膝に乗ってゴロゴロ喉を鳴らしてた健気な姿を思い出しました……。
泣いちゃう!>_<
霊園には何度も足を運んだのですが、数年前にお墓がいっぱいになって北海道の奥地に散骨されてから、お墓詣りに行かなくなりました。
この物語の拝読中に、自然に還った愛猫が戻ってきて側にいる気配がしたように思います。
今側にいる大事な存在。もう失くしてしまった存在。
どちらも心に温かい光を灯してくれる。小さくても永遠に照らしてくれる。
ほっこりする家族の物語、どうぞ読んでみてください!
本作は、ゴールデンレトリバーの『ハチミツ』目線から、ご主人様との出逢いからお別れまでを描いている物語です。
ハチミツみたいな毛色をしているから、という理由でハチミツと名付けられた彼ですが、この名前がとにかく愛らしい彼に正にぴったりそぐっているのです。
誠実で、一途で、揺らぐことのないひたむきな愛。
たまに喧嘩をすることもあるけれど、大好きで大好きで仕方のないご主人様をいつだって一番に想っている。
ご主人様に注ぐ彼の愛は、蜂蜜のように甘いのです。
でも、甘いだけにとどまらず、終わりが近づいてくるにつれて切なさが立ち込めてくる。ラストシーンでは切なさのあまり、胸が締め付けられたようになりました。だけれども、読み終えた後、心が浄化されたような気持ちになりました。
あらためて、カクヨムプライベートコンテスト『もふもふ部門』大賞おめでとうございます!素敵な作品をありがとうございました(*´▽`*)