黒き翼と、つなげる命(みらい)

作者 和泉ユウキ

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★★★ Excellent!!!

人はどれだけ幸せで、不幸なのか。
それは人それぞれ、生まれ育った環境と考え方によって異なるだろう。

この物語の主人公は、恵まれない環境で育ち、呪いの言葉を植え付けられた青年。
呪いの言葉は、青年の生き方を。人生の限界を決めていた。

しかし、

それを、一人の黒い女性との出会いが一変させるのであった。


本作は、これでもかってくらいのボーイミーツガール作品です!
若い男女がイチャイチャする様子を楽しめるのはもちろん。
二人が距離を縮めるために、立ち向かわなくてはいけない試練もあります。

主人公が彼女に少しずつ心を許し、自分が受けた痛みを明かしていく姿には自然と感情移入して物語に入り込んでしまうことでしょう。

キャラクターの心とその変化を丁寧に描いている作品なので、そういうのが好きな方は是非!

★★★ Excellent!!!

「あなた、死ぬのは怖い?」

奇妙な質問と共に始まった、美しき魔法使いとの日々。
暖かな仲間に見守られながら積み重ねた時間の先に、主人公リヴェルがつかみとるのは如何なる未来か…。

人間と、魔法使いが織りなす、優しい恋物語です。
恋愛に主軸を起きつつも、リヴェルの成長を始めとする、キャラクターの心の動きが丁寧に描写されています。

前半から中盤までは、優しく穏やかに。終盤からは、激しく強く。くるくると変わる展開の中で、キャラクターが本当に生き生きしています。

また、命とはなにか、恋とはなにか、という、ある種哲学的な問いにも、各キャラクターなりの答えが描かれていて、そこがまた魅力的。

嫌いな子なんて決められない…!と思うほど、素敵なキャラクターが織りなす、優しい恋物語。是非ご注目あれ!

★★★ Excellent!!!

夜の庭園へ散歩に出た大学院生のリヴェルが出逢ったのは、夜の闇の中へ降り立つ黒き魔女・ステラ。

翌日、学園内でステラを見かけたリヴェルの運命が、動き出す――。


それぞれに暗く重い過去を心に抱えつつ、それでも光ある場所を目指す主人公達がとても魅力的です。

リヴェルとステラ、他にもリヴェルの友人、エルスター達とのやりとりが丁寧に描かれており、思わず感情移入してしまいます。個人的には、古風な話し方のエルスターが好きです(*´▽`*)

複雑な生い立ちから自分の心を縛ろうとするリヴェルと、天然に見事な技を繰り出すステラのやりとりは、読んでいてによによが抑えられません!(≧▽≦)

登場人物の魅力を支えているのは、作者様の流麗な文章です。
特にプロローグの美しさは圧巻の一言!

物語は中盤辺り。リヴェルとステラ、そしてエルスター達の未来に光が満ちることを祈りつつ、これからも楽しみに読んでいきます!

★★ Very Good!!

執筆しながら作者様は泣いたりしないのだろうか。

そう思うくらい、主人公の心の動きを鋭敏に繊細に真剣に描き上げています。
愛らしい面々が彩る学園生活。
心の交流と出会いの奇跡の交差路で、主人公と黒き魔女は手を取り合うことができるのか、静かに息を詰めて見守りたくなります。

名手にかかれば、闇さえ光りあざやかに描くことができる、ということをこの物語で知りました。
美味しいオレンジパイや、態度のいい裏庭の猫や、もの思う縁日の金魚、ラブリーなアイテムたちも見所だと思います。

その表現力の高さをぜひ、ご堪能下さい。

★★★ Excellent!!!

 不死の魔法使いたちが国に平和をもたらして百年。
 今では魔法使いたちも一般人として紛れて暮らしているという世界――。

 大学院(私たちの現実では大学に相当する学校)の学生リヴェルは、学院内の有名人ステラと出逢います。
 不幸な生い立ちを背負ったリヴェルは、彼女に惹かれるものの、距離を縮めることにためらいを覚えます。
 不運な過去を背負ったステラは、彼に惹かれていても、その気持ちがどういうものなのか、理解することができません。

 不器用ながらも、それでも歩み寄ろうとする彼らを不気味な敵が狙います。
 それは「魔法使い」絡みの敵――?
 
 ひとつの山場を迎えたあたりの、まだまだお楽しみはこれからの連載中の作品です。
 この敵がどんなものであるかが明かされるのは、これからです。


 ステラの登場シーンは圧巻で、美しいのひとことに尽きます。
 そして、リヴェルと出逢ったことで、変わっていくステラの可愛らしさがたまりません。
 彼女に対してドギマギして、奇行に走るリヴェルには、ツッコミどころが満載です。

 幻想的な世界観でありながら、そこに生きる登場人物たちは実にリアルで人間臭い――そこが最大の魅力だと私は思います。