第4話 逃げた先には

女の子は必死に逃げました

とにかく、くまさんのいる場所から遠く離れなければと


怖い怖い


あの子猫はどうなってしまうのだろう


ひどい目にあってないといいな


そう思いながら走りました


逃げた先には、川がありました


女の子はお母さんに聞いたことがありました


森やお山で迷子になったら、どうするの?


お母さんは少し考えるようなしぐさをしてから

にっこりと優しく笑いながら言いました


川を探すといいわよ

下にいけば、お母さんたちが住んでいるこの町にたどり着けるから


女の子は川を見つけたことを喜び、お母さんが言っていたように

下に流れていく川を進んでいきました


しかし、女の子は気付きました


白い貝殻のイヤリングが1つないことに

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る