適正
連れてこられたのは、冒険者ギルドだった。
「ここで何ができるんですか?」
「この冒険者ギルドというのは、この世界にはびこっている魔物や盗賊を倒したり、住民の問題を解決したりするのが、主な仕事だ。
そして、冒険者たちには先頭の技術が求められるので、この冒険者ギルドに関しては、人の力を測る装置がたくさん置かれている。
その中に、人の魔法適正も見極める装置があるのだ。」
「なるほど。」
「まぁ、少しは金が要るんだが、持っているか?」
「はい。まだ職についていないので、減る一方ですが、最初に持っていた額がそれなりに多かったおかげでまだお金は…」
「そうか、それじゃあ、測ってこい。
この魔法適正では、知られたくない魔法適正が出ることもたまにある。
そのため、基本的には1人で調べるのが普通だ。
ただ、鍛冶師を本気で目指すのなら最低でも火の魔法適正は持っておいたほうがいい。
そして、次に風と水だ。
それだけはあった場合に伝えてくれ。」
そういわれたので、ギルドの職員にお願いをして、測らせてもらうことにした。
「それでは、その水晶の上に手を置いてください。」
「わかりました。」
そして、水晶の上に手を置くと、水晶が少しだけ光輝いた。
「おや?少し魔力量が多いですね。
おめでとうございます。
それではこちらが魔法適正になります。」
そういって、水晶の情報が書かれた紙を裏向きの状態で渡してきた。
これは、ギルド職員でも、個人情報を勝手に知れちゃわないようにするための措置らしい。
そして、紙をもらったので、さっそくその紙を見てみた。
___________________
魔法適正
魔力量300
適正魔法
火
風
雷
水
特殊適正
原子
ガス
________________
「これは…発電をしろと?」
すべて発電にかかわってくるような魔法の適正だった。
「それにしても、原子に関しては、大丈夫なのか?」
原子力発電に関しては、誤作動が起こった時に、周囲に与える被害が大きいことが分かる。
しかし、あの原子の力を個人が得てしまったら強力な力が得れるのではないかと思った。
そして、この情報が発動条件になったのか、自身の能力についての詳細が見れるようになった。
「うおっ!なんだこれ。」
火LV1 発火 20
風LV1 風流 20
雷LV1 放電 20
水LV1 流水 20
原子LV1 放射 1000
ガスLV1 噴射 1000
この数字は、一回使用するのに必要な魔力量を表しているらしい。
「なるほど…さすがに魔力量が多くないとだめなのか。
つまり、現状は全く使えない魔法か…」
そして、結果が分かったので、帰ることにするのだった。
転生貴族のハーレムチート生活【120万pv突破ありがと~】 ゼクト @yushun
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