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概要
ずっと冬のままなんて嫌だもの。私、桜の花を見てみたい
八百万の神々が住まう島国は彼等の結界により外界と切り離されていた。度重なる戦で結界の一部が壊され、異国との貿易が始まっているが、まだ神々の力が勝っていた。
時は大正八九年。四季神の一柱を担う『春の君』が行方知れずになって五十年近く過ぎようとしており、春がなくなった島国は神々との契約により、ぎりぎり季節を巡らせてもらっていた。春の植物は長き眠りについたまま。桜の木も一度も花を咲かせることなく、ただ春の君が目覚めるのを静かに待っていた。
時は大正八九年。四季神の一柱を担う『春の君』が行方知れずになって五十年近く過ぎようとしており、春がなくなった島国は神々との契約により、ぎりぎり季節を巡らせてもらっていた。春の植物は長き眠りについたまま。桜の木も一度も花を咲かせることなく、ただ春の君が目覚めるのを静かに待っていた。
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