青い春の入り口

それはまだ花咲く前の芽吹き
それはまだ熟す前の青い実
それはまだ黄昏る前の澄んだ空

少年ふたりの物語です。

瑞々しくて
たどたどしくて

素直だけれど
不器用で

胸が張り裂けそうなのに
認めたくない

たったひとこと伝えたい言葉が
言い出せない

きっとこれから夏の嵐も秋の風も肌に感じ、冬に温もりを求め微笑む春を迎えることでしょう。

この物語はそれより少し前のお話
春と言ってもまだまだ青い春のほんの入り口のお話


燭を背けては共に憐れむ深夜の月

花を踏んでは同じく惜しむ少年の春

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