最強の柴犬が邪悪な敵を薙ぎはらう……

 サブローさん、かわいいよ、サブローさん、かわいいよ。
 いや、それだけでは駄目なのであるが、実際のところ、サブローさんはかわいいのである。それがこの物語の胆と言っていい。

 主人公シバタは、柴犬のサブローさんと散歩している最中、異世界に飛ばされてしまう。思わぬ状況に戸惑いながらも、シバタは魔王の討伐に赴く。仲間も増えるが、その一方で強力(?)な敵も姿を見せる。サブローさんの助けを借りて(?)、シバタは魔王軍団と立ち向かう。

 話の流れはこれであっているはずだが、なぜか違うような気もする。とにかくサブローさんがかわいい。もふもふしたい。そんな話なので、ぜひとも読んでいただきたい。
 犬が好きな人ならば、さらに心に刺さるのではないか。

 あ、随所に盛り込まれた犬の知識も魅力。知らないことも多かったので、感心することしきりでした。

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