最強だ。
最強なんだから、火の吐息——ブレス——は、当たり前。高速で体当たりもするし、巨大化だってする。
ファンタジー世界最強の生物、それこそが・・・・・・っ! え? 犬? それも柴犬!
可愛さだけでも最強なのに、活躍さえも勇者を喰っちゃう最強っぷり。
ハートフルファンタジーとして、オンリーワン&ナンバーワン。
つまり、わんわん!(これが書きたかっただけじゃねえのか・・・・・・)
明確に視覚へイメージしやすく、爽快なストーリー。ところどころクスリと笑わせてくれ、さらに犬にも詳しくなれるっ!
あ、レビュータイトルですが、犬好きなら当然読めるよね?
サブローさん、かわいいよ、サブローさん、かわいいよ。
いや、それだけでは駄目なのであるが、実際のところ、サブローさんはかわいいのである。それがこの物語の胆と言っていい。
主人公シバタは、柴犬のサブローさんと散歩している最中、異世界に飛ばされてしまう。思わぬ状況に戸惑いながらも、シバタは魔王の討伐に赴く。仲間も増えるが、その一方で強力(?)な敵も姿を見せる。サブローさんの助けを借りて(?)、シバタは魔王軍団と立ち向かう。
話の流れはこれであっているはずだが、なぜか違うような気もする。とにかくサブローさんがかわいい。もふもふしたい。そんな話なので、ぜひとも読んでいただきたい。
犬が好きな人ならば、さらに心に刺さるのではないか。
あ、随所に盛り込まれた犬の知識も魅力。知らないことも多かったので、感心することしきりでした。