近未来と言いつつ……。いや、意外に『いま』もこんな世界かも

近い未来のことを描いた短編小説です。

挨拶をしたら「ぷぷっ」と吹き出されたり、古風だと言われたり……。
そうです。
この世界では、挨拶は全て「いいね!」なのです。

多分、言われた側はニュアンスを汲んで「いいね(おはよう)」「いいねっ(なにやってんだ君はっ)」を判断すると思われます。

……ですがね。
こんな世界。近づいてきてますよ。
「やばい」とか「ですよね」とか。
「それ、一体どんな意味で君は使ってるんだ」と尋ねたくなりますし。

そしてもう一つ。
この近未来に登場する登場人物の名前。
……日本人だと思えなかったり、ふりがながないと読めなかったり……。

だけど、現実社会でもそうじゃないですか?
ちょっと前じゃ考えられない名前の子どもが増えました……。この短編小説の登場人物たちのことを笑えません。
ちなみに私が一番読めなかった名前は、「未来」と書いて「あとむ」という男児でした。

いろんな余韻が残る短編小説。是非、ご一読を。

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