読者には僅かな希望で充分なのだ

理不尽な敵、理不尽な“味方”、良い奴ばかり先に逝く。主人公生存のハッピーエンドすら想像し得ないディストピア。
しかし、それでも、「彼女」がいるだけで「彼」がきっと戻ってくれると思える。
最後に2人交わした敬礼だけで満足できる。
「あっ、察し」と言いたくなる2人のご様子が伝わってくるが直截的でないのがとても良い。だって妄想膨らんじゃうものね。
これだけ絶望的で戦闘とシリアスを盛り盛りにしてるのに俺には2人が結ばれるまでの話にしか見えないのは不思議だ。
勿論、シリアス分も凄絶分も良い