小諸川あさひを探しています。
八山たかを。
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小諸川あさひを探しています。
このサイトには多くの読者がいることを知り、この投稿をすることを決めました。
小諸川あさひ――こもろがわ あさひ――は、複数の小学校に同時多発的に存在したとされる少女です。
その外見は証言者を問わず共通していて、肩までかかる黒い髪、黒い瞳、地味ながら上品な洋服を身に纏っています。
上履きのゴムの色は赤、ランドセルの色はピンクに近い赤です。
性格は大人しかったと評されることがほとんどです。
しかし、彼女との思い出を具体的に話すことが出来た証言者は、現時点で存在していません。
小諸川あさひの存在は、彼女の出現期間である2001年から2011年までの間に日本の小学校に通学していたあらゆる人物が認識しています。
また、小諸川あさひの存在した範囲は、北は青森県から南は鹿児島県までで、本州、四国、九州の領域と合致します。
しかし、北海道や沖縄県、それに小笠原諸島や佐渡島などの離島では、現在まで彼女の存在を認識した人物は現れていません。
何故この地域特異性が現れるのかは、現時点では完全に不明です。
一般的な送料の決定方式との類似性が指摘されていますが、連想の域を出ません。
また、小諸川あさひやその家族とされる人物が運送業にかかわっていたという証言は得られていません。
前述の情報から、あなたの生誕年が1989年から2005年であり、かつ内地の小学校に通っていた経験があれば、あなたは小諸側あさひを過去に認識しており、必然的に証言者であると言えます。
彼女の所属は、証言者のクラスメート、同級生、プラスマイナス1学年以内の先輩ないし後輩です。
あなたが上記の条件を満たしているのなら、あなたは必ず小諸川あさひの存在を思い出すことが出来ます。
ただし、前述の領域の小学校に通った期間が通算45日に満たない場合、小諸川あさひを想起することが出来ないことが明らかになっています。
小諸川あさひを探しています。
証言できる方は、小諸川あさひと接触した時期、関係性、顛末をお寄せください。
小諸川あさひに関する証言は、前述の容姿および性格に関するものを除き、非常にバラエティに富んでいます。
具体的には、
・小学校1年生から6年生までの6年間、ずっと同じクラスに在籍していたが、話したことはあまりない。
・3年生の2学期に、新潟県大河原市※から転校してきた。小諸川あさひは別の学区に住んでいたので、別々の中学校に進学した。話したことはあまりない。
・半年だけ同じクラスだったが、保健室登校のみであり、彼女の姿を見たことは無い。
・別のクラスに在籍していたが、交通事故で死亡した。話したことはあまりない。
・小諸川あさひがいじめにあっていた。思い出したら後悔しているが、思い出すことはあまりない。
などです。
※:該当する市町村は存在しませんが、証言者は非常に強い自信をもってこの地名を口にしました。
なお、小諸川あさひが死亡したと証言する人物は複数確認されていますが、彼女が巻き込まれたとされる事件・事故の記録は、現時点で一つとして確認されていません。
現時点で確認された小諸川あさひの死因は、交通事故、誘拐による失踪、虐待死、いじめによる自殺などです。
これらはいずれも外因死であり、小諸川あさひの死因は病死ではないことが分かっています。
また、小諸川あさひが死亡したと証言する人物は、その全例で過去5年以内に二親等以内の親族が死亡しています。
この事実と小諸川あさひとの関連性は、現時点では不明です。
小諸川あさひについて、証言以外の媒体から情報を得ようとする試みは、幾度となく行われました。
しかし、その全てが失敗に終わっています。
過去に行われた調査の一つに、小諸川あさひのクラスメートだったと証言している人物の卒業文集を確認するというものがありました。
この調査のサンプル数は98ですが、いずれのサンプルでも、小諸川あさひのものとされる写真、将来の夢、思い出をつづった作文、アンケートの回答結果を入手することは出来ませんでした。
また、運動会は学園祭、お楽しみ会、1/2成人式、卒業式、その他の発表会などを映した映像を確認しても、小諸川あさひと思しき人物を認めることは出来ませんでした。
さらに、証言者は小諸川あさひに関する情報――写真、文章、映像など――が欠落していることを、指摘されるまで認識していませんでした。
証言者はこの指摘を受けると、多くは若干の違和感を覚えましたが、強烈な精神的負荷がかかることは一例もありませんでした。
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小諸川あさひについての情報を得ようとする試みは、インターネットを用いた方法でも行われました。
その結果、過去に小諸川あさひがSNSを使っていた形跡があることが明らかになっています。
そのSNSは、日本の株式会社Mが運営するものです。
当該の小諸川あさひのアカウントは現在削除されており、3つの個人ないし団体によるデータ復旧が試みられましたが、以下の文章のみの復旧にとどまっています。
//「こもりんです。小5です。友だちが欲しくてはじめました。」
この文章が投稿された日付や時刻は不明です。
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ある調査では、小諸川あさひを覚えている人物に、彼女のイラストを描くことを依頼しました。
しかし、証言者の小諸川あさひに対するイメージはおぼろげであり、この傾向は描画能力の高い人物ほど顕著でした。
そのため、この調査で得られた小諸川あさひのイメージイラストの資料的価値は非常に乏しいと言わざるを得ません。
小諸川あさひに関する証言は、いずれも証言者が小学生のときのものです。
なので、小諸川あさひは、中学生になれませんでした。
小諸川あさひは、複数の小学校に同時多発的に存在したとされる少女です。
小諸川あさひの身長は、クラスメートの身長に対して、相対的に決定されていると考えられています。
なぜなら、これまでの調査で小諸川あさひのいわゆる背の順での並びは
①クラスの女子全体では小柄な方であり、背の順では必ず前半に位置している。
②ただし、小諸川あさひはクラスで1~3番目に小さい児童ではない。これはクラス全体でも女子のみでも共通の特徴である。
③小諸川あさひの身長はクラスの女子全体でちょうど真ん中であるということは無い。
ということが明らかになっているからです。
また、小諸川あさひが在籍していたと考えられるクラスの身長構成を確認した結果、彼女の身長は該当する学年の身長分布に対して-0.8SDから-0.4SDの範囲内に必ず収まることが明らかになっています(SDは標準偏差)。
以上のことから、小諸川あさひの身長は「可能な限り明確に認識されないために」小柄でありながら目立たない程度に調整されていると考えられます。
同様の特徴は「小諸川あさひ」という名前にも表れていると指摘する声もあります。
その根拠は、「こもろがわ」という読みは成人であれば珍しい姓であると判断する傾向がある一方で、小学生の児童は特に違和感を覚えるものではない、という事実がこれまでのアンケート調査で明らかになっているということです。
また、あいうえお順に設定される出席番号でも、小諸川あさひは「あ」から数えておおむね上位20-40%に収まっていることが分かっています。
なお、このように「認識されないこと」に重点が置かれているせいか、証言者のうち、在籍していたあらゆるクラスの人数が8名以下であった者は、小諸川あさひが同級生であったと証言していません。
これは、少人数学級では小諸川あさひが認識されやすく、彼女との思い出の欠如に対して違和感を覚えやすいためだと考えられます。
地理的、あるいは時間的な条件を満たす場合、あなたは過去に小諸川あさひと接触しています。
なんとなく仲が良かったような気がするが、顔はおぼろげで思い出せない少女が貴方の記憶の中に存在した場合、その少女が小諸川あさひである可能性は極めて高いです。
もう一度、思い出してください。
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ところで、小諸川あさひという姓名は、戦中の満州に存在した、中規模の開拓村の名簿に記されていました。
この小諸川あさひ氏は1935年生まれであるということが明らかになっていますが、それ以外の情報は不明です。
さらに、小諸川あさひ氏がその後どうなったのか、明確な記録は戦後の混乱で散逸してしまい、残されていません。
該当する開拓村は1950年代に取り壊され、現在はC市として近代的な都市の一部になっています。
また、この小諸川あさひの家族には父・小諸川T(個人情報であるためイニシャル表記とする)と母M(同左)、姉A(同左、ただし名は「あさひ」ではない)、姉A(同左)、妹A(同左、ただし生後まもなく夭逝したとの記録がある)がおり、5人家族であったことが分かっています。
なおこれらの人々についても、戦後にどのような顛末をたどったかは明らかになっていません。
これは、現在捜索されている小諸川あさひとの関連性についても同様です。
小諸川あさひについて不明な点は数多くありますが、最も本質的な謎は「なぜ小諸川あさひは2001年から2011年の期間にのみ出現したのか」ということです。
2001年の米国同時多発テロや2011年の東日本大震災との関連が指摘されていますが、その根拠は乏しいと言わざるを得ないものです。
なお、小諸川あさひが災害やテロ事件で死亡したという証言は、現在のところ得られていません。
小諸川あさひは、なぜ現れ、消えたのでしょうか。
小諸川あさひは、なぜ認識されるために現れながら、認識されないように手はずを尽くすのでしょうか。
小諸川あさひは、何者なのでしょうか。
これらは全てが完全に不明です。
小諸川あさひを探しています。
情報をお寄せください。
小諸川あさひを探しています。 八山たかを。 @8yama_tko
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