オムレツとomeletteとひとつの約束の物語

ドラマティックで、あっと驚くような人生って滅多にない。

普通の人は普通の人生を普通に歩む。

でも、その普通ってなんだ? 全く同じ人生なんてないだろう?

どんな人にも、それぞれの人生があり、ドラマがあり、考えがあり、生き方がある。

そんな、聞いてしまえば当たり前のこと。でも、普段うっかり忘れてしまっていることを思い出させてくれる、とても素敵な小説です。

ストーリー的にも、構成の仕方が抜群で、ラストまで読んで「あぁ!」と思うこと間違いなしです。

それが、たった5話に凝縮されている辺りに、この小説の本当の凄さがあるのかもしれません。