オムレツ VS Omelette ~沿線ライター小清水くんと些細な出来事シリーズ③~

作者 Han Lu

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★★★ Excellent!!!

あー、これ、面白いです。
伏線の入り乱れてる感じが。

伏線って、効果が出るには
もっと長い文字数(10万字とか)が必要だと思ってたんですけど、
この長さの短編でもこれだけ読者を引き付けられるんだなー、と。
うまい。

人物もわずかな文字数の中で既に生き生きとしています。

「小説は書いてあることより書かれてないことのほうが重要」
と言いますし、
「書かずしていかに伝えるか」
がしばしば課題として上がりますが、それって全くもって
簡単なことじゃないと思うんですよね。

本作はその難しいことをやってのけているというか、
書かれていないストーリーや人間関係がすごく気になって、想像されて、
短編であるにも関わらず広がりを持った魅力的な作品でした。

★★★ Excellent!!!

ドラマティックで、あっと驚くような人生って滅多にない。

普通の人は普通の人生を普通に歩む。

でも、その普通ってなんだ? 全く同じ人生なんてないだろう?

どんな人にも、それぞれの人生があり、ドラマがあり、考えがあり、生き方がある。

そんな、聞いてしまえば当たり前のこと。でも、普段うっかり忘れてしまっていることを思い出させてくれる、とても素敵な小説です。

ストーリー的にも、構成の仕方が抜群で、ラストまで読んで「あぁ!」と思うこと間違いなしです。

それが、たった5話に凝縮されている辺りに、この小説の本当の凄さがあるのかもしれません。