第9話 朝顔
秋霖(しゅうりん)の
つぼの遣やり水
満ち濁る
無垢(むく)の集まり
いづこ汚れる
《たぶんの真面目訳》&《脚色した現代語訳(語り口調)》
秋の長雨で
庭の遣り水は
満ちて濁っている
純粋な水たちは
どこで汚れたのでしょうか
《一応の解説》
秋霖しゅうりん
秋の始まりに降り続く雨
つぼ
古語で庭のことを指す
遣り水
寝殿造りの建物にある人工的な川
無垢
煩悩のけがれなく清らかなこと
純粋なこと
《一にのまえ解説》
カタツムリの如くマイペース!
こんにちは茜です。
川がが増水して茶色になっている映像を最近よく見ます。土が削れて汚れているのは分かっているのですが、いつもの透明な川と比べると不思議な気もしてきます。そこからインスパイアーされて作りました。
これを書いている現在は夏ではないのですが、夏の川に行くと蚊が大量発生して飛んでいるところがありますよね。あれって『蚊柱』という名前があり、夏の季語らしいです。
道が狭くてどうしようもなく近くを通ると、結構な距離ついてきますよね。あれは虫がとても小さくて人間が歩行する時に発生する風に巻き込まれて流されているんです。
茜は結構虫は苦手なタイプ。というか天敵。
小学校で蜂が入ってくると我先にと逃げた記憶も……。
最近、日が長いですね。いつもと同じ道をいつもと同じ時間に通っても違って見えます。よく考えたら、夕方に見ていた景色が日の当たる角度が変わって、夕方の少し前になったのだから本当に見え方が違うんでしょうけど。
ここまで読んでいただきありがとうございました
一茜の歌集(にのまえあかねのうたノート) 一茜 @Syounagonn
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