さらりと入り込める導入で読み進めるうちにいつの間にか底の見えない沼の中にいる、そんな物凄い吸引力のある作品でした。登場人物がことごとく闇の中にいて、明確に説明されるまでもなくそれぞれの苦しさが読み…続きを読む
この小説は、本当に生々しいです。感情、肉体、表現……私たちが、思わず目を背けてしまいたくような、そんな生々しさがあります。しかし、だからこそ、面白い。そうじゃなければ、伝わらないこともある…続きを読む
長い時間をかけて拝読させていただきました。レビューを書くことが難しく、以下は私の印象で、フワッとしたものとなります。読了後、私は絶望しませんでした。まつりさんの言葉と、熊本くんの変化がそうい…続きを読む
誰か、人に、巨大な苦しみ、不安を与えられ、本当の自分を見失った。それにさえも自分で気づかないくらい心を閉ざし、なにも感じない。けれど本当の自分を取り戻す助けをしてくれるのは、やっぱり、手を握ると握り…続きを読む
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