平安末期の宮廷で巻き起こる愛憎劇と、華麗なる男 (おのこ) たちの物語

『平家花揃』をご存知でしょうか。
『平家物語』に登場する人々を花などに喩えたものですが、これはそこで、八重の白梅、紅葉、牡丹に喩えられるような麗しい平家の公達たちの、華々しい活躍とその裏にある苦悩、そして成長を描いた本格的な歴史小説です。

まだ幼い知盛・重衡兄弟の互いを思い合う姿や、子供らしからぬ強かさ、またそんな二人を優しく見守る兄・重盛の深い愛情に萌えてみたり、平家の台頭を快く思わぬものや、院の寵愛を巡る女たちの思惑が重なって起こる幾多の事件にハラハラドキドキしたり、様々な楽しみ方が出来ると思います。

たまには、遙かなる古の世界にどっぷり浸ってみるのも、また一興ですよ。