第2話
ふぁ〜
眠い…、なんか眩しいです。
セシルは目をこすりながら起き上がった。
「あれ?ここはどこでしょう? …は!エミリーを起さなければ晩ご飯に間に合いませんわ!」
まだ寝ぼけているようだ。
「ヤッホー!僕のこと覚えてる?覚えててくれたら嬉しいな〜?」
何処から聞き覚えのあるような声がした。
私が知っている限り女の子なのに僕って言う子は一人しか知らない。
「わかりました!えっとエルフィア族の…エルフィア族のア・イ・ツ・です!
さぁエルフィア族のア・イ・ツ・さっさと出てきなさい!!」
そう言うとセシルは腕を組んで、堂々と構えた。
「アイツ呼ばわりはひどいなぁ。これでも僕は君の守護精なんだぞ?それに僕にはちゃんと名前も…あれ?僕の名前何だっけ?」
突然ひょこっと現れた。
特に困った様子もなくニコニコして首を傾げている。
「多分セシルが死んじゃった時に僕の記憶も一部無くしちゃったんだね。
まぁいいや、どうせご主人様に名前を付けてもらうしきたりだし。という事でセシル、名前つけてよ?」
「ちょっと待って、その前にさっき大切な事っぽいのさらっと言い流しませんでした?僕・は・君・の・守・護・精・?みたいな。」
セシルは慌てた様子で聞いた。
「うーん。説明がめんどくさいから自然にさらっと流したんだけどね、本来なら君たち生物は僕たち守護精が見えないはずなんだ。生物が神類を見るのは恐れ多いっていう感じかな?そんな神類の下っ端が守護精となって動物や植物以外の人類を守っているんだ。人類だけじゃまともに生活もできないからね。弱・す・ぎ・て・。心やその人の考え方行動までほぼ全てが守護精によって決まる。
だから守護精はご主人様、その人のすべてなんだ。
あと、守護精の種類は一人一人違っていて僕はエルフィアの姿だけどユニコーンの守護精がいたり、見た目は怖そうな人でも心は小さかったらウサギの守護精だったりいろいろだよ。
さて、質問ある?」
「はーい!何で私は守護精がみえるんですかー?」
「基本、守護精は生物には見えないけれど例外がある。それは…一・回・で・も・死・ん・だ・こ・と・が・あ・る・と・い・う・事・!
本来なら守護精とご主人様が会えるのは死後の世界なんだけどセシルの場合、死後の世界を通り越してそのままこの現世に来ちゃったから、超超特殊ケースで異世界でしゃべれるってこと。他にも理由があるんだけどそれはね…」
↑逆↓転生?!〜異世界から来たので右も左もわかりません。〜 姫古都 @1248562
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