第4話 ダンジョン
ダンジョン
俺は現実を受け入れられないでいた。
今いるこの時間がまるで夢のようなそんな感覚に囚われていた。どんどん周りが色を失っていき気づけばなんも見えなくなっていた。
そして気を失うかのように深く眠っていった…...
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
帆風が眠ったあと、響 は、歩香に質問していた。
「おい歩香、もうあいつにばらしてよかったのか?あいつの、お前に心を許している顔すっげぇ面白かったのにww」
歩香は、心底嫌そうに答えた。
「だって、あのステータスでしょ、あんなんじゃ肉壁にもならないじゃない...
まぁ、もう飽きていたから近いうちには裏切るつもりだったしね」
「確かに、あのステータスでは肉壁にもなりゃしないなw 逆にお荷物だろww」
「でしょ!しかも見た?あの絶望した顔www
思い出しただけでも笑えてくるわww
だた話のネタになるから仲良く接してあげてただけなのにw」
「あぁ、あれは最高傑作だったなwww」
そう響と歩香が笑いあってる中他の生徒達は騒然としてた。
「あれ、歩香さんって帆風の仲間だったんじゃないの??」
そう生徒の1人が聞くと歩香が説明しだした。
「んなわけないじゃん、誰が好き好んであんなクズの仲間にならないと行けないのよw
私はただネタになるから一緒にいただけだよ。まぁ、このことは響たちにしかいってなかったんだけどね。」
「そうゆうこった、つまり歩香は最初からあいつの仲間なんかじゃなかったんだ。」
衝撃な事実が発覚して、他の生徒達がガヤガヤしてる中、
王女は手を叩いて生徒達を静かにさせると話し始めた。
「勇者の皆さんたちには一週間後にダンジョンに潜ってもらいます。"こんなやつ"ほっといて、明日から訓練が始まるので今日はゆっくりとおやすみ下さい。後でお父様にこのことを報告しておきます。」
そのダンジョンとは初心者ダンジョンと言われる場所で10階層までは弱い、ゴブリン、スライムなどしかでないダンジョンで有名だった大昔召喚された勇者が初めて攻略して以来、未だ誰の攻略者も出ていないらしい。その勇者は魔王を討ち取ったあと消息不明になったらしいし。
王女がそう言うと、ステータスプレートを配っていた人達とは違った、メイド服を着た女性の人達が入ってきた。
そうリアルメイドだ。生徒達はメイドを見て騒然とした様子で、中には泣いてるやつもいた。
「私たちが城内を案内します。私はメイド長リーナと申します、以後お見知りおきを」
そう言うと、他のメイド達もメイド長似合わせてドレスの両はしを持ち、背すじをのばし、軽く少しだけ腰を落としてお辞儀をした。メイド達全てが少しのずれもなくお辞儀する光景は圧巻と言えるだろう。
「これから、勇者様たちにはメイドを1人ずつつけますので、そのメイドの案内にしたがってお部屋に行ってお休み下さい。」
そう言うと生徒達1人1人にメイド達が向かっていき部屋に先導を始めた。中にはメイドの体を触ったりしている男子もいたが、メイドは嫌がる素振りもしないで触られていた。
生徒達を案内し始めて少したったころ、メイド長のリースは王女に耳打ちで質問していた。
「あの方はどうすればよろしいでしょうか?」
王女は少し考える素振りをして答えた。
「どうせ役に立たないでしょうから、適当に物置に放りこんでいいわよ。あと、メイドもつけなくていいわ」
流石に扱いの酷さにリースは顔を歪めたが王女の指示に刃向かえるわけもなく言う通りにすることにしていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「なに!?こんな奴が紛れ込んでおったじゃと!!」
「はい、その通りですお父様。どのように扱えば良いでしょうか?」
「こんな奴が召喚されたなんて他国に知られたら赤っ恥だ!
他国に知られないように始末するしかないだろう。幸運なことに他の勇者達はそれを望んでることだしな」
そう言うと、国王は、にやりと笑った。
「わかりました。どのように始末しましょうか?」
国王は少し考えたあと、いい事を思いついたような顔で王女に言った。
「10日後に行くダンジョンで始末してこい。ダンジョン中だと魔物のせいにできるしな。一様、それまでは食事は与えておけ、餓死で死んだと他国にバレるのは、ちと、やばいからな。」
国王は頬を書きながらそう言った。
王女と国王が話し、だんだんと空が暗くなっていく中
帆風はこの計画を知らぬまま、まだ寝ているのであった…
最底辺からの成り上がり @Kawasakiyousuke
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。最底辺からの成り上がりの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます