正しくフラレたことのある人へお勧め。良い意味でタイトル詐欺。

異論は当然あるだろうが、私にとってハイファンタジーとラノベファンタジーとの違いは、現実の自分に向き合うかどうか、に尽きると思っている。だからこそ「はてしない物語」は異世界チートでありながら名作でもあるのだ。今作は、フラレた自分に向き合う姿が、とても良く伝わってくる。正しく傷ついた者が立ち直るのは、いつだって結局は他者のおかげである。その姿を美しく、憧憬や救いをもって描くことは、まさしくファンタジーに他ならない。そう言った意味で、この作品のタイトルにウソ偽りはないのだが……ないのだが……

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