「いきた」キャラクターの世界を切り取ったようなお話

この小説を異質たらしめる大きな一因は、どの登場人物にも個性があり、目を覆いたくなるような長所があり、舌を巻くような短所があるところです。
ヒロインの南美川さんでさえ酷く独善的で、不器用で、一人で出来ることなんてほんの僅かで、関わるのに勇気がいるほどのステイタスなのに、何故か自分の全てを預けたくなるような、そんな魅力があります。

下手な物言いで申し訳ないのですが、私はこれを読んで、自分の現実世界が少し尊いものになった気がします。
隣の友達が会話を繋ぐために必死に何かを考えている様子が、好きな人を取られまいとむきになってる同級生が、誰かを傷付けているときに見せる怯えた瞳が、愛おしく思えるようになったとき、あなたはこの小説の住人になるのでしょう。

(b`>▽<´)-bイエーイ☆゛なつき先生見てる!?(b`>▽<´)-bイエーイ☆゛(  ̄▽ ̄)v
はっぴーらっきーすまいるいえーい!!!!

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