立てばダイアナ、走ればヘルメス。ネタ追う姿は大迷惑!

名前:フリーダ=イェルメス
 通称:天使(の形をした迷惑)
 誕生日:5月16日
 座右の銘:邪魔はしないが記事にする!
 紹介文:大手新聞社の駆け出し記者。写真機を使わずに、両手の人差し指と親指で『』の形を作ることによりそこから覗いた対象(音、匂いをも含めて)を記憶する特殊能力がある。恐れを知らぬ度胸は折り紙つきで、なおかつ残念な程の負けず嫌い。麻薬組織への潜入取材でボスと一騎打ちのフードファイトをした逸話を持つ(乙女にあるまじき形相と腹部の膨らみはあったものの、筋骨隆々な男相手に圧勝)。いつか編集長になり自分の紙面を持つという夢のために日々努力を続けるひたむきさがあり、持ち前のバイタリティと明朗な性格で周囲を味方にしてしまう。
取材される側からすると、ほぼ「迷惑」の一言に尽きる。なんでもないようなことでも彼女が関わることで大事件に発展してしまうことがままあるからである(彼女自身は事件の渦中にあっても常に無事という強運の持ち主)。迷い犬の捜索が誘拐事件に発展する、おばあさんの信号渡りを手伝ったらいつのまにか盗賊団検挙など枚挙にいとまがない。
本人にはスクープをものにしてやるという熱意があるのみで、悪気はないのでさらにタチが悪いといえる。
甘いものには目がなく、とくにタルトが大好物。語尾にいつも「ん」をつける。取材にかこつけてはめぼしいパティスリーを踏破し、たまに先輩から叱られる。初対面では絶対女の子とは思われないが、気にせずむしろ「いつ気付くかなん?にっふふん♡」と楽しんでいる。
陸上の世界選手権に出られるレベルの健脚と、オリンピック体操競技で金メダルが取れるほどの身体能力の全てを使い取材する彼女はまさしく「天使の形をした迷惑」である。
記者を目指したきっかけは、消防士の父を取り上げた新聞記事。
普段は家でぐうたらして寝てばかりだと思っていた父が、ビル火災の現場で幼い子供を助けている様子や、消防士として肉体的にも精神的にも過酷な任務に就いていること。なおかつそれを家族にさえ謙虚に隠していることをつぶさに伝えた記事の最後には「我々市民の安全を守る隠れた英雄とは───誰よりも普通の市民で、父親であった」という賛辞があった。
父親への視線が180度変わるその内容に感銘を受けたこと、そしてその記事を書いた記者に対しての尊敬と感謝。自分も同じように、隠された真実や感動に足るストーリー、本当に価値あるものを人々に伝えられる仕事がしたい。そう思った少女は、新米記者として今日も世界を駆け巡る。

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