一言紹介の意味わからないですよね、私もわかんないです。本当は作品がいつか完結したらレビュー書こうかな!って思ったんですが、最近読めてなかった話を一気読みしたら書きたい気持ちが抑えられなくなってしまいました。決して電車に乗る時間が長いなぁ…どうしようかなぁ…と思って書いた訳ではありません。
この作品に登場してるキャラクターのネジ外れ具合は、様々な方のレビューを見ると分かると思います。「でも、他の方のレビュー読むのはちょっと大変かも…ぅゅ…。」って朗読虚弱体質の美少女のために言うなら、作者様が前に使っていた作品一言PRが
「私の武器?まきびしだけど…(暗黒微笑)」
でした。当時百合作品を読みたいなぁ!と思って検索をかけて、この文章が私の視界に飛び込んで来たときの衝撃を今でも忘れません。茨城県に引っ越して来て、友達とドライブしてたら対向車線にウィリー走行してるノーヘルのバイク乗ったお兄さんを目撃したくらい衝撃でした。危ないから警察に見つかってほしい(切実)。
さて、そんなリリパですが上記のネジぶっ飛び具合でコメディのテイストがかなり強めに設定されてるかと思いきや、百合要素もほどよく(当社比)混ぜ込んでおり作品へのコクがよく出ています。
百合に関しての描写ですが、ちょっとした主人公の相方への考え方とか行動がとても良いです。サイコパス味あるけど恋愛関連はピュアなんですよね、ふふっ(スマイルキモオタ)。
作品の良さをまったく文字で表せないんですが、そんな素晴らしい作品のリリパを是非読んでみて下さい。
※これから書くことは全部褒めてます。
この作品の魅力は世界観だったり百合だったりギャグだったりまきびしだったり多くあるがその中の1つに個性的すぎる登場人物があると思う。既に色々参考になるコメントを書いている他の読者さん達がいるが私は登場人物に焦点を当てたいと思う。
まず主人公を含めた主要キャラクターの名前
札井 夢幻(さつい むげん) →さついむげん
小路須 志音(ころす しおん)→ころすしね
乙 知恵(おつ ちえ) →おっちね
鳥調 菜華(とっとと さいか)→とっととなけ
未だかつてこんなにも殺意に満ち溢れた名前のキャラクターがいただろうか。これだけでも一読する価値があるがこの娘らの凄いところはその性格にもある。上から順番に説明しよう。
・無自覚バカ
・常識人
・普通のバカ
・サイコバカ
本作品を読んでみれば私の説明が間違っていないことが分かっていただけると思う。この作品が他の作品と一線を画している点はキャラクターであると言ったが本作品に出てくる数々の魅力的な女の子はほぼ全員が「バカ」「レズ」「サイコ」の3言で説明できてしまうのだ。ここからもこの作品の特徴がうかがえる。
そしてこの作品をさらに面白くしているのが「主人公視点で語られる」という点だ。今時一人称で進む作品は珍しくもないがこの主人公「札井夢幻」はバカだ。しかも自分は常識人だと思ってる系のバカだ。具体的に言うと日本刀を出せと言われたのにまきびしを出すくらいにはバカだ。このバカの主観せいで私は序盤、相方の「小路須志音」は非常識なバカだと思っていた。
つまり百合目当てで無くても読む価値は大いにあるということだ。しかし百合としての完成度も高いのでやはり百合好きも読むべきだと思う。中盤以降の小路須のいじらしさには思わず天を仰ぎ、呼吸を整えてしまった。
まだまだ語り足りないが際限なくなってしまうので最後に1言述べて終わろうと思う。
あれはもはやまきびしではない
百合が好きじゃないせいでこのギャグを避けるような人間がいるかもしれないことが惜しいレベルだ。もしいたら、序盤は百合要素が濃くないので是非一口齧っていってほしい。
百合とギャグの比率が絶妙であり、百合作品としてもギャグ作品としても読めるすさまじい作品。
それもゆる~い百合コメディ!的なノリではなく腹筋にダメージを与えてくるタイプのギャグだ。
このクオリティがめちゃくちゃ高いのでぶっちゃけギャグ単体でも読む価値がある。
そして百合作品としても見ても非常においしい。
何がいいかって慣れそめから徐々に関係を深めていくところがパーフェクトに描かれているところですね
(ここは個人の狭い視野の話で申し訳ないが)百合作品って初めからかなり好感度高いとか片思いOr両想いになってる時点からスタートってパターンが多いと思う
が、これは0から(何なら好感度マイナスから)徐々に距離が詰まっていく所を余さず描写しているんですね。これは中々見ないが、非常にありがたい!微妙に人間性の欠けた主人公が段々恋愛にまんざらでもなくなっていっていくのはかなりクルものがあります
しかも普通そんなの一々やってたら焦れってえ!ってなるところを良質なコメディの裏で着々と関係を進行させているおかげで気持ち良く読み進めながら進展を見ることができ、そしてこの進展が話に良い感じのメリハリを付けている
最初に百合とギャグの比率が絶妙と言ったのもこのことで、話のメインを構成しているギャグとロングランの百合がお互いをカバーしつつ独立して良さを持っているんですね
あとなんかSFとしても十分なクオリティがあります。ただもう余白が無いのであとは本編読んでください。
舞台は、IT化が発達した未来。主人公たちは仮想世界に発生して家電製品や公共設備に悪さをする敵、「バグ」を退治するために、電脳体となって武器を携え「デバッカー」として、仮想世界へと飛び込んでいきます。武器は「アームズ」と呼ばれ、仮想世界でイメージすることで使用可能となります。
…………かなりざっくりですが、あらすじはこんな感じです。どうでしょう、かなり王道といった具合で、なんだかゲームみたいで、わくわくする設定ですね。さてここでこの作品のキャッチコピーをご覧ください。
「まきびしでバーチャル空間を生き残れ!」
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主人公、札井夢幻。良い意味でも悪い意味でも、飾ることを知らない普通の女の子です。心の声には棘がありますが、意外にも真っ直ぐで頑張り屋。放たれるボケはぶっ飛んでいて、ツッコミは鋭いです。しかし、本当に鋭いのは仮想世界で彼女が使用するアームズの方。バグとの戦いに用いる彼女の武器は、なんと「まきびし」です。「まきびし」なんです。あの、忍者が逃げるときに地面にばらまくヤツです。刀でも銃でもでもありません。そんな主人公います?
いかにもな設定でありながら、その本質はコメディ。笑いあり、なんてもんじゃありません。つむじから爪先まで笑いで埋め尽くされています。どこが面白い? と聞かれて答えるのがめちゃくちゃ難しいです。強いて言うなら全部。一行に一度は笑えるポイントがあるのではと思いますね。言い過ぎかもしれません。
またタグに百合とあるとおり、この作品では女性同士の恋愛も描いています。が、偽らずに書いてしまうと序盤では少しその描写は薄めというか、ギャグが濃すぎるあまりに百合がおざなりになっている感が否めないかもしれません。ですが読み進めていく内に進展していく主人公とヒロインの関係は紛う事なき百合であり、莫大な火力で投下されるギャグの中で示される繊細な想いの表現は非常に「映える」ものとなっています。
小説を読んでいるはずなのに頭にはイラストか動画が浮かぶような、こちらが想像力で補わなくても力業で理解させようとする文章と言いますか。「読みやすい」とも「鮮明な情景描写」とも違う、なにかこう、不思議な文体の小説です。勿論どちらも正しいのですが、どうもそういった分かりやすい部分が作用しているようには感じないというか。
長めの作品って、どうしても世界観の説明であったり関係性の提示であったりとかで、どうしても退屈になってしまうお話が生まれてしまうものだと思うんですけど、この作品にはそれが無い。矢継ぎ早に放たれるボケとツッコミの連続で、もうどこを読んでも退屈が生まれません。
一話ごとの文字数は控えめですが、それにしてもこの話数です。こりゃ読むのには気合いが必要かな、と気負うのも最初だけ。いつの間にか次、次、とわんこそばもビックリのペースですらすらと読めてしまいます。これは長編小説でありながらも一話ごとの起承転結がしっかりしているからだと思いますね。
それぞれの話にはっきりとした「オチ」が用意されており、しかもそのどれもが非常に秀逸。その話全部最後の一文のための前フリだったのでは? と疑いたくなるような話もあります。このおかげで「どこで読むのを中断しても問題ない」且つ「どこから読んでも面白い」という構成になっています。
まぁ実際に読み出すと、毎話見所だらけで退屈が無すぎる故、中々読むのを中断できないんですけども。寝る前にちょっと読もうかな~~~、なんて軽い気持ちで読み始めると、痛い目を見ると思います。時間があるときを選ぶとか、「今日は何話まで!」と決めて読んだりとかするとよいのではと思います。
というよりこんなに長いレビューを最後まで読むくらいならさっさと一話に目を通すべきだと思います。さぁ読もう。
主人公ちゃんの武器、存在と使うことになる経緯がギャグすぎてみんなここに注目するのですが、こいつがなかなか曲者でいろーんな戦闘する系の作品と比べてみても滅多に見ることがないです。
そしてこいつの何が曲者なのかと言うと、ギャグから生まれた武器なのになんか活躍することです!普通は変更したり以降でてもギャグとして使うだけで、メイン武器にはなりえないのだから!たぶん。
ギャグあり 戦闘あり SFあり 百合ありと、いろんな形で楽しむことができます。
話を戻すと、ホントにギャグと百合に目がいっちゃいますが、戦闘もSF的な設定もしっかりしているのでここにも注目しましょう!
このままだと明るい話に見えますが、暗い百合もあるみたいなのでそれを期待してる方でも十分楽しめますよ!
最後に、これからもnnsさんの思いついた通りに書いちゃってください、おそらくそれが一番面白いので。ゆるやかに頑張ってください。