私はこの作品が大好きです

※これから書くことは全部褒めてます。
 この作品の魅力は世界観だったり百合だったりギャグだったりまきびしだったり多くあるがその中の1つに個性的すぎる登場人物があると思う。既に色々参考になるコメントを書いている他の読者さん達がいるが私は登場人物に焦点を当てたいと思う。
まず主人公を含めた主要キャラクターの名前
札井 夢幻(さつい むげん) →さついむげん
小路須 志音(ころす しおん)→ころすしね
乙 知恵(おつ ちえ)    →おっちね
鳥調 菜華(とっとと さいか)→とっととなけ
未だかつてこんなにも殺意に満ち溢れた名前のキャラクターがいただろうか。これだけでも一読する価値があるがこの娘らの凄いところはその性格にもある。上から順番に説明しよう。
・無自覚バカ
・常識人
・普通のバカ
・サイコバカ
 本作品を読んでみれば私の説明が間違っていないことが分かっていただけると思う。この作品が他の作品と一線を画している点はキャラクターであると言ったが本作品に出てくる数々の魅力的な女の子はほぼ全員が「バカ」「レズ」「サイコ」の3言で説明できてしまうのだ。ここからもこの作品の特徴がうかがえる。
 そしてこの作品をさらに面白くしているのが「主人公視点で語られる」という点だ。今時一人称で進む作品は珍しくもないがこの主人公「札井夢幻」はバカだ。しかも自分は常識人だと思ってる系のバカだ。具体的に言うと日本刀を出せと言われたのにまきびしを出すくらいにはバカだ。このバカの主観せいで私は序盤、相方の「小路須志音」は非常識なバカだと思っていた。
 つまり百合目当てで無くても読む価値は大いにあるということだ。しかし百合としての完成度も高いのでやはり百合好きも読むべきだと思う。中盤以降の小路須のいじらしさには思わず天を仰ぎ、呼吸を整えてしまった。
 まだまだ語り足りないが際限なくなってしまうので最後に1言述べて終わろうと思う。
 あれはもはやまきびしではない

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Lily paTch