なくしてから初めて気づく感情。大切な思い出は、今でもその空席にある。

姉と、姉の恋人と、「私」。
三人一緒に過ごした、かけがえのない日々。
思い出をたどり、それがいかに大切な時間だったかに気づく「私」。
あの時間は、決して壊せない。
壊せないからこそ、もう一緒にはいられない……

人間同士の、強い結びつきとその終わりを、美しく、切なく描き出す物語。
とても深く、考えさせられる短編です。

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