前後編なのがもったいないほどの文章力。少女にとって生きる理由がなくなったように思えても、それは喪失ではなく、求愛対象が家族から魔女へと移行しただけかもしれない、と邪推する。鋼の心の裏に、誰かに甘えたい依存心が隠れているのかも。原因をつくったのは魔女なはずなのに、憎んで当然の魔女の心にとり憑かれてゆく。……魔性、ってそういうこと?とにかく、素晴らしい作品!
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