若者よ、今を捨てよ、夢を見よう

 これは主人公が夢を見る話だ。
 主人公が夢の中で与太話に花を咲かせる姿は、インターネットで過ごす優しい時間によく似ている。
 重くて辛い現実の僕の身体を捨てて、軽やかで愛らしい夢の世界の私に変わる。それがどれだけの救いだろうか。
 夢の国は良い。
 熱にでも浮かされたようなふわふわとしたおしゃべりで、浮世の全てを忘れさせてくれる。
 現実を捨てよ、夢を見よう。